廃食油について〜リサイクル工場に行きました〜

会社名:株式会社鈴木油脂
住所:神奈川県伊勢原市石田798
TEL:0463-94-3420
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廃食用油の回収日に出す油って...?

廃食用油の日に出す油は、サラダ油・オリーブオイル・菜種油などの「植物性油」です!「動物性油」は燃やせるごみ、自動車用エンジ ンオイルなどの「工業油」は、茅ヶ崎市で収集・処理ができませんので、処分方法は販売店にご相談いただくか、廃棄物処理業者にご依頼を!(有料)

廃食用油の回収日に出した油のゆくへ

指定の日にごみ捨て場に出した廃食用油は、寒川広域リサイクルセンターに運ばれます。
そこに集まった廃食用油は、伊勢原市石田にある(株)鈴木油脂が回収とリサイクルをして、キレイな油を生み出しています!

今回私たちは、鈴木油脂さんのリサイクル工場の見学と取材をしてきました!
創業 50年余りの鈴木油脂さんは 、「地域との共生」を理念として神奈川県の廃食用油を中心にリサイクルをする地域密着型の回収をしています。


廃油のリサイクル

①私たちの家庭から出る廃食用油以外にコンビニ・ レストラン・学校給食などの廃油をトラック 15 台で回収。1日で小学校のプール1杯分くらい回収されています!

②動物性油、植物性油など種類ごとに分けて、ドラム缶・一斗 缶からタンクの中へ移します。この時に揚げ物のカスなどをろ過して取り除きます。

③ろ過した油は、クッカーというタンクで100度で加熱することで殺菌をし、同時に水分を飛ば します。

④油をろ過器に流し、ぎゅーっと圧縮をすることでさらに細かくろ過をします。

製品タンクに集めます。

約10トンのリサイクル油が貯まると 、業者さんに出荷されます!

リサイクル後は、どんなところで使われる?

リサイクルされた廃食用油は、タイヤやゴムなどの「軟化剤」、石鹸や洗剤の「脂肪酸原料」、 リサイクル燃料である「バイオディーゼル※の原料」に使用されています。
また、鈴木油脂さんのトラックや機械の燃料として会社内でも使用されているそうです!

鈴木油脂さんは、ISCC※EU認証を取得して、バイオディーゼル燃料をヨーロッパに輸出しています。

※ISCC認証
バイオ燃料の原料が、熱地雨林などで大量生産するパームバージン油などではなく、化石燃料と比較しても温室効果ガスの排出量が大幅に少ないことを認証する制度です。

※バイオディーゼル燃料
大豆や菜種など植物系廃食用油を原料とした軽油に代わるバイオマスエネルギー。植物は成長する過程で二 酸化炭素を吸収するので、植物の燃料を燃やした時に CO2の量は± 0 になるため、二酸化炭素の排出にカウントされません。この考え方は「カーボンニュートラル」と言います。



茅ヶ崎市は「2050年までに二酸化炭素 の排出実質ゼロ」のカーボンニュートラルシティを目指しています

       
鈴木油脂 工場:長瀬戸さん 課長:宮川さん
雨の中、ありがとうございました!!!