Saiai Studio」〜藍染工房〜2022年記事

今回は「残していきたいもの」をテーマに、こBENIRINGOの高校生の二人が茅ヶ崎にある藍染め工房Saiai Studio」佐野さんの取材をしました!

【藍染工房SaiaiStudio】 佐野大紀さん (茅ヶ崎市本村在住)
【藍染工房SaiaiStudio】茅ヶ崎市芹沢1537-11
地主さんや仲のいい大工さんの協力を得ながら佐野さん自らが作った工房。
全て廃材を使用しています。

 元々アパレル関係のお仕事をされいた佐野さんは古着を扱う中で、“服に愛情を持つ”という部分が藍染めの“色を育てる”ことに共通している事に気が付きSaiaiStudioを始められたそうです。

藍染めは5年、10年と色が変わり続けます。染め方、色、柄どれをとっても同じものは作れません。そんな表現の柔軟さは藍染の魅力だと話して下さりました。

藍を有機農法で育てるところから、収穫し藍を完成させるまでの全てを佐野さんの独学で行っています。農薬に頼らない栽培は大変な事も多く最初は失敗続きでしたが、その分愛は大きく無事に完成した時は涙が流れるほど嬉しかったそうです。

また、現在古着などの古物を販売するお仕事もされている佐野さんは、ある時「自分のストーリーを持つ服を着てる人ってかっこいい」と思うようになりました。

洋服産業は大量生産大量消費の時代で、1着をどれほど安く作り安く売るかを重視しています。そんな洋服産業の姿に疑問を持った佐野さんは、「物を大事に大切にすることを伝えたい」という思いを持って藍染工房を続けていらっしゃいます。

 

藍染めは日本の誇るべき伝統文化です。この伝統文化をどのように伝え、残したいかを尋ねたところ、「伝統を伝えたいとは思っていない」と言う意外な答えが返ってきました。そう答えた理由は、「唯一無二の個性を持つ物を楽しく作っているだけだから、その楽しさを伝えるほうがいい」とのこと。流行を追うことだけに集中して服を作るのではなく、その服に自分で個性を与えること。そんな服どこにもない!かっこいい!と思う服を選ぶことが、サステナブルに繋がる一つの選択肢になるということに気付くことができました。

今回、私達も実際に藍染体験をさせていただきました。楽しかったことはもちろん、大切に使おうという気持ちや愛着が自然と湧き、すごく貴重な体験になりました。

藍染めは自然由来のため、お肌にも優しく赤ちゃんから大人まで誰でも楽しめます。ご家族やカップルでの思い出作りにもとてもぴったりだと思うので、是非1度体験してみてほしいです♪

佐野さんから学んだ、物を大切にすると言う気持ちを私達も大切にしていきたいです。

記者の二人もエコバックの藍染め体験をしました!

それぞれとても可愛らしいお気に入りバックとなりました。